おへそのおなか


おしぼりがあるから不潔な私が生まれてしまう

 昨日の夜にLINEグループを全部抜けた。全部といっても5個だけど。ついでにLINEも登録削除しようと思ったけど、のちのち連絡が取れなくなって困る人も出てきそうな気がして、とどまった。でも別にあんまり困らないよなー。家族と職場には電話番号を把握してもらってるし。LINEで連絡しなきゃ困る友達も1人もいないし。連絡しないくせに連絡を取る手段だけがでかい面をしてホーム画面に居座っているのでお腹が痛くなる。寂しいと思うことはないけれど、寂しさを紛らわす手段があるから、そう思わないといけないような気がしてくる。

 おしぼりの話をします。

 大概、飲食店に行くとおしぼりが出てくる。コンビニでご飯を買ってもついてくる。私はあまりおしぼりをよく思っていない。そりゃ分かりやすい泥とかごみとかは落ちるでしょうけど、そうでない場合、手を濡らして清潔な気になっているだけなんじゃないのという気がしてならないのだ。トイレの後もさ。濡らして満足する人っているじゃないですか。濡れとけばとりあえずなんか綺麗になった気がするだけじゃないの。ポン酢をかけると低カロリーになる気がする、あれです。

 まあ、前置きというか言い訳なんですけど。私はよくおしぼりを使うことを忘れる。友達と向かい合ってご飯を食べている時、食べ始めた後に手元に未開封のおしぼりが残っているのに気が付いて、相手にバレないよう、そーっとテーブルの下で開けて、あるタイミングでふと指の先にソースなんかがついた振りで、涼しい顔をしておしぼりで拭き、さもはじめから開けてあったかのようにおしぼりをテーブルに戻すのである。これ、バレてないと思ってるんだけど、今まで私と食事をした人の中で気付いていたという方があっても申告しないでください。今後も同様にです。

 おしぼりがあるから、使っていないことが不潔だと思うのである。数は少ないかもしれないけど、おしぼりが出ない店だってあるじゃん。ラーメン屋とかさ。みんなおしぼりない店なら食べる前に洗面所に立ってまで手を洗うんですか? え? 洗う? そうですか。

 おしぼりがなければ私は不潔な奴だなと思われることもないのに、あるのに使っていないから、不潔な奴だなと思われてしまうのである。LINEだ。LINEが悪い。LINEがなければ私はおしぼりを使い忘れないのに。LINEが悪い。LINEがすべて悪い。LINEがなければ今頃私だって月に旅行に行っていた。そうだ。そうに決まってる。



★おしぼりを憎むポ太郎も認めるおしぼり

 茶色くて厚手でふかふかで、冬は温かく、夏は冷えて出てくるおしぼり



おわり

2018年11月9日 メルカリ4日目でだめになりました

 メルカリ、心がもちません。

 出品用の写真を撮るのも見映えよくなるように拙い加工するのも説明文を丁寧に書くのも買い手が決まってもいない商品を勝手に梱包するのも、すごく楽しくてずっとやってたかったんですけど、買い手がついた途端だめになりました。

 購入してもらった商品をチェックして、梱包して、ごみがついてないか入念にチェックして、閉じて、目印つけて、封をして、間違えてないかまた確認して、開けて、また閉じて、一回開いたせいでテープがぐちゃぐちゃになったので全部はがして、またとめて、で、いよいよ発送、あれ、中身ちゃんと入れたっけ、で、糊付けした封をまた開けて、また……ですね。

 メルカリが「やることリスト」といってやれメッセージを返せだのやれ発送をしろだのと通知をくれるのはありがたいんだけど、ありがたい反面、通知を見るたび心がぎゅーっとなる。早く取り引きを完了させて自由になりたい。

 2日で5件ほど発送したけど、同じ大きさの封筒を同時に発送することがあって、梱包の際、判別できるように目印をつけて、写真にも残しておいて、郵便局でも何回も確認して、何回も確認して、それでも発送した今、ああ、全然違う人のところに違う商品が届くんじゃないかという気がして心臓が痛い。慣れればそうでもないのかしら。寝るたびメルカリで怒られる夢を見る。でも、昨日の夜、なにがなんだか分からなくなって急にウワーッもう嫌だーっ商品が届く前に死ぬーっ今死ぬーっとなってしまったので、もう、とにかく、お金をもらうって難しいですね。

 それでもメルカリを眺めているのはおもしろい。

 この前、適当に人の悪評価を追っていたら(趣味です)、おそらく本名だと思われる名前の、おそらく高齢の男性のアカウントがあった。見ると、粗品のタオルを1,500円とか履き古したシャツを3,000円とか、なかなか売れにくそうな値段で出品している。評価を見ると悪い評価が多い。「日本語がうまく通じません。外国の方なのかな」(嫌味たらしい奴だ)、「点検されなかったのか使い物にならない商品が届きました」とか言われたい放題だ。

 たしかにその人が書いた商品説明の文章は誤字脱字が多いし、方言をそのままおこしたような文章で読みづらい。写真は4枚律儀に登録しているが、表面、表面、裏面、裏面、なぜ4枚登録したんだと首をかしげる並びである。写真の端にいつも写り込むのはみかんの段ボール。時々剥き出しの膝。商品の数は膨大で、下にしゃーっとスクロールしていくと、急に、女物がずらりと並んでいる箇所、昔風の子ども向けおもちゃがずらりと並んでいる箇所があった。この人は今、物で溢れる一軒家にひとり暮らしているのかなと勝手に想像した。

 特になんということはないです。おわりです。

ドアラ、かわいいがすぎるよ

 どうですか? これ?

 かわいいです。

 ドアラ絶対に眠いわけなんてないのに、わざとこっくりこっくりしちゃって。もう、かわいいんだから。

 わざと眠いふりしてるのもかわいいけど、寒いのは本当に我慢できなくて座り方がきゅっとしてるのもかわいいですね。

 極め付けはこのポーズ。大きなお顔に小さなお手手で一生懸命目を見開いて。ドアラの頭の大きさと手の大きさの比率は赤ちゃんのそれに近いような気がしますね。本能が彼を守らなくちゃと思わせるのでしょうか。かわいいです。

 こんな人前で散々やってるドアラなので自由すぎると表現されることもありますが、実際のドアラは周りをものすごーくよく見て、配慮しながら行動ができるんです!

 あと、よく「いつも同じ顔」という人がいるんですけど、それも違うんです。このツイートを見てください。

 宙返りパフォーマンス失敗後のドアラです。たしかに表情はちょっとかたいですよ。しかもしゃべれません。なのでその分、ドアラは体がおしゃべりなんですね。体の動きですべてを語る。この写真を見ても分かる通り、ものすごーくがっくりしていますね。

 しかし、よしよし、と慰めてあげたくなる気持ちはぐっとこらえましょう。ドアラだってひとりのれっきとしたドアラです。ぬいぐるみじゃありません。知らない人に急に触られるのはドアラだって嫌です。特に、耳やしっぽを触るのは絶対にだめですよ。失礼です。

 でも、ちょっとだけ、触ってみたいですよね。この動画の着地シーン、みてください。みてほしいです。しっぽが、おしりが、ぷるぷるぷる〜〜〜んと揺れるんです。いや、絶対に触りやしませんよ。ドアラが嫌がることなんて絶対にしないです。でもちょっとだけ触ってみたいですよね。というかドアラの宙返りほんとすごいな。頭大きいのに。かわいいですね。

 それだけです。

 なにかしら頑張ろう。

2018年11月8日 決まり字はゴリ

 ゲロがゆを食べながらブログを書いています。冷蔵庫の中にある賞味期限が切れたものを全部入れてできた雑炊のことです。3秒で笑えるコンテンツが生まれ続けている国内最大級のお笑いWebサービス「bokete」にお題としてこの雑炊の写真を出したら「ゲロがゆ」と回答されそうな出来映えになってしまったのでそう呼びました。40いいねはつくかしら。そもそもboketeにおける賞賛の単位はなんなのかしら。ワハハ本舗ってなんだったんですか?



 ところで今朝スーパーに行きました。

 そこは24時間営業のスーパーで、その日の特売品が特売として売り出されるのは9時以降なんです。だからわざわざ8時にってあんまり行ったことなくて、今日はごみ出しのついでになんとなく行こうと思ったら、スーパーに行くまでの道にぎゅんぎゅんと通勤通学の自転車が走りまくっている。自分もかつてはこれくらいの時間に出勤してたな、なんて思いながら、寝巻き兼用のパーカーで髪もぼさぼさのまま歩いて、スーパーに着いた途端、急に空気がとろんとしたんです。

 通勤通学の人なんてひとりもいない。品出しをしているおじちゃんおばちゃん、精肉コーナーのおばちゃんなんかもう、ぽーっと宙を見つめては豚肉を置き、また見つめては豚肉を置き、また見つめては、の繰り返しです。肉も野菜も特になんにも安くなかったので素通りしつつ周りを見てみたら、お年寄り、とか、主婦っぽい人、ばっかり。若者も2人いたけど大きいリュックを背負って凶器になりそうな大きいハンマーのようなものを持っていたのでなにかしらのサークルメンバーでしょう。世の中の多数の人が持っている時計から見事にあぶれたような面々。私もその一員です。

 特に目的もなく来てしまったので、目についたアイスとおやつを買ってレジに並ぼうとしたら、この閑散とした店内でなぜかレジが混んでる。1レーンでも十分事足りるはずの空きっぷりなのに。覗いてみると、レジ打ちのおばちゃんが、まあおおらかな動きをなさる方で。しかし並んでいる人々も誰も急いでなんかいないから、ぼーっとしながら立っている。前に同じく私もしばらくぼーっとしてたんですけど、ぼーっとしているうちに、セルフレジの用意が整ってしまったみたいで、店員さんに声をかけられたんです。

「待ってるならこっちにどうぞ」

 ものすごく手際のいいおばちゃんで、私が戸惑っているうちにカゴをかっさらってセルフレジに誘導してくれたんです。私はやり方のわからないシステムがとんとだめなので、いまだにサブウェイの味も知らないんですけど、セルフレジなんてその典型ですね。今までずっと避け続けてきたのに。だけど今日は心強いことに誘導係のおばちゃんがいる。おばちゃん、バーコードに通す。私、見守る。おばちゃん、バーコードに通す。私、見守る。おばちゃんの左薬指には、在りし日に誓い合った愛がめりめりと埋まっている。むっちむち。これ、外せるのかしら。

「はい、あとはお願いします」

 えっ、なにを。

 急にセルフレジの番を替わられた。わからない。機械音声が、カードを入れろ、金を払え、釣りを取れ、レシートを取れとあれこれ指示してはくれるんだけど、どうにもワンテンポ遅れてくるので、私の行動はスリーテンポほど遅れを取って、周りから見ると完全に初見乙の状態である。でもなめられるのは嫌。商品を受け取って、次はなんだと体をこわばらせていると、「ゴリ」と聞こえたのでさっとその場を去った。背中に機械が語りかける。「用ありがとうございました」。私は初見ながらにして謝辞の決まり字を見極め、最短でその場を去ることに成功したのだ。



 家に帰る途中も、通勤通学の自転車が、忙しそうに走り回っていた。この人たちの持っている時計は強いなあ。家に帰って、早速アイスを食べようとした。スプーンをふたつ入れてくれていた。おばちゃん、私、両手使って食べるね。木のスプーンを両手に持った。食べにくすぎです。すぐ捨てた。家にある金属のスプーンで食べた。その瞬間、なんか、あーあ、どうしてこんな周回プレイみたいな人生歩んでいるんでしょうね。って思った。おわり

2018年11月4日 往くおばちゃん来るおばちゃん

 今朝、買い物を済ませてスーパーを出ると、おばちゃんが駐輪場で自転車をドミノ倒しにするまさにその瞬間に立ち会ってしまった。あらら~と思っておばちゃんを見たら、おばちゃんもこちらに気付いたようで、ばっちりと目が合う。その場にはおばちゃんと私しかいなくて、倒れた自転車は1人で起こすには多すぎる量で、ま、自分もなけなしのモラルは後天的に獲得しているつもりなので、いっちょ助太刀に馳せ参じますかと、いったん自分の自転車に荷物を置きに行ったのだ。両手が塞がっていたら手伝うものも手伝えないからね。

 で、荷物を置いてすぐ現場に戻ってみると、おばちゃんがいない。見ると、おばちゃんは既に駐輪場を後にし、すいーっと自転車を漕ぎ始めているではないか。やられた。あのアイコンタクト、「あとはよろしく」のやつだったのか。

 とはいえ倒された罪なき自転車を置いてそのまま去るのも気持ち悪かったので、仕方なく倒れた自転車を起こしていると、後からまた別のおばちゃんがやってきて、「あら倒しちゃったの」と笑いながら手伝ってくれたんですよ。

 「私が倒した訳ではないのだが? むしろ私も加勢に来た側の純・良いヤツなのだが? 今この場におけるあなたと私のモラル値は同等なのだが?」と言い返しかけたんですけど、そんなことを言ったら相手を嫌な気持ちにさせるし、おばちゃんはそんなつもりで言った訳じゃないに決まってるし、何ならそのおばちゃん、たとえその場に私が居なかったところで、倒れた自転車を見つけたら何も考えずに起こしてたはずなんです。多分。頭より先に体が善行へと導く側の人間だったと思うんですよ。勘ですけど。もう、本当にね、そんな人に対してモラル値で競おうとか意地の悪い考えに至った時点で、人間として圧倒的敗北を喫しているんです。

 自分は性格が良くないので、何かが起こった時の感情の初動が悪に偏ってしまう。面倒くせーとか、だりーとか、口に出す前に押し殺してるだけで。でも、性格が良い人って、もう、感情の初動から透き通っているじゃないですか。面倒くせーも、だりーもなくて、人が困ってるから、とか、倒れてる自転車があるから、とか、登山家みたいな理由で善行を働くのだ。そりゃ敵いませんよ。そういう人間こそ信頼されて然るべきです。投了です。

 2人ですべての自転車を起こした後、「本当に助かりました。どうもありがとうございます」と言っておばちゃんと別れた。いつまでも元気に暮らそうね。


自転車の構造

2018年11月3日 人をセックスに使うな

 ライブハウスからの帰り道、私が自転車で車道の左側を走っていると、向かいから道幅いっぱいに広がる男2人と女1人のグループが歩いて来た。車通りが少ないためにそんなだらしない歩き方をしているんだろうけど、わざわざ避けるのも癪なのでそのまま直進してみたところ、男のうちの一人が「危ないっ」と言いながら女の尻寄りの腰を抱き寄せたのである。

 いくつか指摘したい。まず一つ、その「危ないっ」はあなた方が交通ルールを守っていないがために発生した「危ないっ」なので、まずは私に「すみません」と謝るべきでした。そしてもう一つ、危険から回避させたいならば尻寄りの腰を抱く必要はありません。せめて肩です。さては、女に際どいボディタッチを試みるために、わざと広がって歩いていたんじゃないか。そうだ。そうに決まってる。許さない。絶対に許さない。やらせじみたやらしいボディタッチで盛り上がった3人はこの後滅茶苦茶にやりまくるのであった。ここで今日のタイトルです。セイホーです。私はぎしぎしと軋むペダルを力尽くで漕ぎながら家に帰った。



 寒い日に家の扉を開けると、部屋のぬるい空気が体にまとわりつくようで気味が悪い。酷いことにキッチンも昼のまま散らかっている。昼食に使った皿がそのまま残っているシンク。入れたまま飲まずに冷めてしまった紅茶。茶こしに放置された茶葉はまだ濡れている。浅く水が張られた鍋ーーこいつは、昼にホットケーキを作ろうと思ったんですけど、生地を混ぜている時にふと、このまま蒸したらぐりとぐらのホットケーキみたいになるんじゃないのかと思って、その思いつきがとびっきり素敵なような気がして、自分を制することができなかったんですね。それで生地をといた器ごと鍋に入れて、浅く水を張って、蒸してみたんですけど、量が多いので待てど暮らせど刺した箸に生っぽい生地はつくし、表面はせっせと固くなっていくしで、だめだめでした。すこし食べてみたけど思い描いていた仕上がりとはてんで違ったので食べる気が失せて、とりあえずラップだけしてそのまま家を出たんですね、そいつもそのままキッチンにありました。ラップをはがす。一口だけ食べられた、かぴかぴの蒸しホットケーキ。うわあ、どうしよう。いかにもまずそう。でも食べなきゃな。帰ってから洗ってもいない手でつまんで食べてみる。あれっ、なぜだか、何だか、いける。ぱさぱさでもそもそしていて、決しておいしくはないんだけど、何だかいけるのである。リュックを背負ったまま完食。ついでに冷えた紅茶も流し込む。面倒だからお皿は水に浸けるだけ。明日の自分に負債を背負わせ、今日はもう寝ることにします。

2018年10月28日〜11月2日 デパートに明日の服はない

10月28日(日)

 渋谷の町がハロウィンで荒れている様子がしきりにタイムラインに流れてきたので、岡山もすこしは盛り上がっているのだろうかと気になって夜に町へ出た。月曜日を控えた町には、人間用のコートを羽織る所帯じみた悪魔4人が観測されるだけだった。がっかり。いや、さてはハロウィンは既に町からベッドへと舞台を移しているのではないかと下世話な想像を働かせてファミリーマートを覗いてみる。コンドームの在庫はたくさんあった。

10月29日(月)

 大学時代のLINEグループが久しぶりに動いてしまった。私が参加を断った結婚式の二次会でいい肉をもらった友人がいて(ビンゴ大会か何かだろう)、久しぶりに集まってみんなでその肉を食べようという提案だ。久しぶりに、と言っても私以外の4人が頻繁に会っていることは知っている。どうしよう。全然行きたくない。いっそグループを抜けることで意思表明をしたい。以前、何も言わずに抜けたことがあったのだが「ポ太郎、銀河のつどい(※温度感はそのままの仮グループ名)抜けんなよ。うちらはいつでも味方やけん」というアツいメッセージとともにまた招待されてしまった。とりあえず私以外の4人の話し合いにより具体的な日程が決まるのを待って、その日は偶然たまたま都合が悪いことにしよう。

10月30日(火)

 しゃぶしゃぶをした。しゃぶしゃぶを定義するものが何なのか分からないけど、私の家庭においては様々な食材を湯に通してごまだれ(あるいはポン酢)を付けて食べるものをそう呼んでいた。肉がなかったので代わりにハムを湯に通して、ごまだれを付けてみた。うーん。あり、では、ない。ですね。ハムの湯通し、無駄な工程。あとは冷凍庫の中で覇気を失っていたきのこ、昆布、大葉、油揚げ、など、とりあえずなんでも湯に通した。しゃぶしゃぶ。しゃぶしゃぶ。食べれば食べるほど薄くなるごまだれ。8倍濃縮のごまだれがあったらいいのになあ、と思いながら、食材をしゃぶり続けた。そういえば、しゃぶしゃぶを食べるとは言わないよな。ちゃんこは食べるのにね。

 スーパーに行くとおせちの予約が始まっていた。くらくらした。この前クリスマスケーキでくらくらしたばかりなのに。急く季節に取り残されるばかりの日々です。春よ迎えに来ておくれ。

 日本語をていねいに扱っている感じの人が、スマートフォンのことを「スマフォ」と略していて、スマフォ呼びに至るまでの過程やら葛藤を勝手に想像した。よかった。

10月31日(水)

 家であたたかい緑茶を作って水筒に入れて出かけた。夕方、水筒を開けた時にもあたたかいままだった。すげーっ。温度だけじゃなくて、朝の時間までそこに保存されている感じがした。うまく言えないけど、多分、夏だとこの感覚は持たない。寒い季節に、朝のあたたかさが残っているというのが、なんだかちぐはぐで、すげーっ、でした。

 明日久しぶりに友達に会うので、服でも買ってみようかしらと思ってデパートを覗いてみたんだけど、どこもかしこも冬だった。まあ、どうせ、お財布も、冬だから、何も、買えないんですケド。そういえば昔、急に白いポロシャツが必要になったことがあったんだけど、今くらいの季節だったのでユニクロにも無印良品にも見つからなくて、結局人に借りるということがあった。季節外れの服専門店、はやらないかな。

11月1日(木)

 昼から4人で遊ぶ予定だったんだけど、その内の1人が寝坊したため遅れて合流することに。3人で昼食(食べ方が分からないでっけーハンバーガー)を食べ終わった頃に寝坊した友達からLINEで場所を聞かれたので伝えたところ、「いまいえでたとこ!w」と返信があったので「単芝生やしてんじゃねーよ」と返しかけて、伝わらなかったらすごく嫌な奴だし、伝わったところですごく嫌な奴だし面白くもなんともない地獄の返しだということに気が付いたので、やめた。今後はもう思いつきたくもないものである。


でっけーハンバーガ

 でっけーハンバーガー、おいしかった。おいしかった、が落とし所になるというネタバレを踏まえて読んでもらえると助かるんだけど、ほんっっっとうに食べづらかった。とにかく分厚いのである。分厚い、というより、高い。ひとつの食べ物として認識するより、食材のひとつひとつがそれぞれに独立した食べ物として見た方が自然な気さえする。1人だったらいくら手を汚しても構わないけど、向かいには友達2人が座っているのでめちゃくちゃに食べる訳にもいかない。積むだけ積まれた協調性のない具材たちを、それでもなんとか崩さないように、すこしずつ、すこしずつ食べた。終盤には努力の甲斐むなしく紙の端を伝ってソースがこぼれたり、具材たちがばらばらになったりしてしまった。友達は綺麗に食べていたので、自分の食べ方が極端に下手なのは認めざるを得ない。がんばります。食べにくさでいえば、シュークリームも1人で食べるものだな。喫茶店で頼むとフォークがついてくるけど、フォークを使ったところで上手に食べられない。あと、結婚式で出てくる、なんか、カラフル魚卵みたいな料理ありませんか。あれもですね。食べるなら、1人でいる時に、指でつまんで食べたいですね。おいしかったです。


自動販売機のすこし引っかかる謝罪

11月2日(金)

 卵かけご飯が大の苦手である。である、んだけど、年に1回くらいは「もう食べられるようになったんじゃないのかしら」という気になって、試しちゃうのである。今日がその日だったのである。

 ちょうど朝米を炊いたのと、昨日買った卵があったので、気まぐれを思いつくにはちょうどよかった。炊きたての米を深めの椀によそってから、別の皿に割り入れた卵に醤油を垂らしてといたものを、ちょろりとだけかけてみた。一口食べて、ヴォエッ、ま、まずい! くさい! キモい! の三拍子です。しばらく離れていたのですっかり忘れることができていた卵かけご飯のあのねちょりとした食感が蘇り、すっかり箸が止まってしまった。とはいえ廃棄する訳にはいかないので、ざるで米を洗い、適当な食材と一緒に煮込んで、卵雑炊にした。

 そんなこんなをしていたら、サッと済ませて出かける筈だった朝飯に時間がかかってしまって、もう昼前だ。雑炊で腹が膨れたせいか随分と眠い。窓際にぴったりくっついているベッドに、生地の薄いカーテンを突き破って陽射しがこぼれているのに誘われて、ぽかぽかと昼寝をしているうちに、すっかり外は暗くなってしまった。まあ、たまにはこんな日があってもいいんじゃないか、いや、全然たまにじゃないんですけど。あはは、あはあは、でへへのへ。