おへそのおなか


メンヘラの呪いを解いた先

昔よく言われてたのですが、「メンヘラ」って言われるのがめちゃくちゃ嫌いです。 でも昔はそれを言われて妙に安心しちゃってたんですね、ああ、自分はメンヘラだから現状がこんなにしんどいのも仕方ないんだな、メンヘラだから諦めたら大丈夫だって、なんだ…

真夜中の目覚め

決まって真夜中に目が覚める。 軽さに全振りした安い羽毛布団を引き寄せて、どこか遠くの、駐車場だけがやけに広いローソンのことを考える。大きなトラックが停まって、運転手が、がらがらの陳列棚の中から、仕方なく目新しいだけの具のおにぎりを選ぶ。多分…

おしぼりがあるから不潔な私が生まれてしまう

昨日の夜にLINEグループを全部抜けた。全部といっても5個だけど。ついでにLINEも登録削除しようと思ったけど、のちのち連絡が取れなくなって困る人も出てきそうな気がして、とどまった。でも別にあんまり困らないよなー。家族と職場には電話番号を把握しても…

エッジの効いたボブスタイルの女は路線バスの降車ボタンを目的地ギリギリで押す

そしてバスに乗ることがルーティーンと化したオレンジ色のパーカーを羽織った中年男性はひとつ前のバス停を通り過ぎるや否や降車ボタンを押し自分でボタンを押したかった私の心を踏みにじる。 へえ……「ふみにじる」って「踏み躙る」なんてカッチョイイ漢字変…

この町でキャップが脱げない

押しボタン式信号機が怖い。 私がボタンを押すことで車線は赤信号に変わり、何台もの車が足止めを食らってしまう。自分がボタンを押さなければもっと早く目的地に着けたはずの人たちに申し訳ない気持ちになる。ひょっとしたら、これまでに、自分がボタンを押…

やさしさの隠れみの

8月27日(月) 眠れないままベッドで転げているうちにGMT+09:00線上で暮らす人々の多くが起床していそうな時間が来るのでその一員としてなんとなく起き上がってみる、そんな朝の繰り返し。 今朝はお腹が重かった。見るとほとんど苔で覆われた漬け物石が乗っか…

すてきな出汁

8月23日(木) 図書館で料理本を借りた。レシピ以前の料理の基礎や心がまえを丁寧に書いてくれている本だ。 読んだ。 疲れた。 すてきな出汁のとり方はすてきな工程を追うだけでぐったりしたし、私には顆粒出汁があるし、なんなら納豆パックに封入されし果糖ブ…

のろわれていて はずすことが できない!

また歯科医院の予約時間を間違えた。これで3回連続だ。今回は11時の予約を10時と勘違いして早く着いてしまった(診察券にも11:00と書いてあったし、スケジュールアプリにも11:00と記入していたのに!)。 受付で間違いに気が付いて「また来ます」と伝えると…

とりとめのない話

ちょうどいい髪の長さでいられるのなんて、せいぜい4日だと思う。 記録によると、最後に髪を切ったのは4月24日。同じ時を過ごしている皆さんならお分かりの通り、4日どころの騒ぎじゃない(異なる時間軸にお在りで、偶然この記事にアクセスしてしまった方…

京都とあこがれと、目眩

心を連れて帰るのに新幹線は速すぎるし、バスは自分勝手だから、鈍行列車で乗り降りを繰り返しながら岡山まで帰ることにした。 分からない駅名が続く内は、旅の中に身を置いていられたけれど、生活になじみすぎた駅名のアナウンスが耳に触れて、ああ、終わっ…

NPCになれない夜の夢想

寝返り。 26年。ずいぶん経ったような気もするし、若者と呼ばれることもあるし、宇宙の話を引き合いにそれがいかに短い時間であるかを説かれることもある。 いや、たとえどんなに宇宙の歴史が長いところで、それがなんなのだ。相対的に自分がちっぽけだなど…

蕎麦屋で母の死を意識する

2018/5/5(土) 風の強い日だった。実家に帰省していた私は、この日岡山に戻るので、最後の昼食に山陰の蕎麦が食べたいと言って、母と兄と一緒に蕎麦屋に行った。「こげな所に蕎麦屋さんがあったんだねえ」 母は温かい山かけ蕎麦を、兄と私はざる蕎麦を注文し…

あなたに手紙が出せない

そもそも、軽い気持ちで文通をしたいなどと言ったのが間違いだったのか。 「拝啓」と書いただけの便箋を何度ぐしゃりと丸めたことだろう。文を書くと言えばTwitterかブログの人間がペンと紙を手に入れた途端に「拝啓」とは滑稽である。もっとカジュアルに、…