おへそのおなか


吉田寮に台風クラブを観に行ったら

日記

2018/4/14(土)

 4月14日は、京都大学吉田寮でライブがあった。

 吉田寮では毎週末に厨房ライブというものがあるらしい。入場は無料、投げ銭制。食堂酒場という名で飯・酒の提供もしているので、ライブを観ながらしっかり酔っ払うことができる最高のイベントなのだ!



 Twitterで知り合った京都のTちゃんもライブに行くらしく、会おうという話になったので、近くの駅で合流。お互い顔も知らなかったので「こんな格好をしています」と服装を頼りにお互いを探した。純度の高いオフ会だ。かなり緊張した。

 同じくライブに行くというSさんも吉田寮近くの居酒屋で合流し、ライブが始まるまで3人でお酒を飲んだ。Tちゃんは香山哲さんのトークイベントのブログを見てフォローしてくれたらしい。書いて良かった。

 気持ち良くなってきたところでいよいよ吉田寮へ。憚らず言えば「アヤシイところ」という印象が強かったのだが、実際に足を踏み入れてみるとやはりめちゃくちゃにアヤシイところであった。生活感がありありと見える居住空間を抜け、中庭のようなところを経由して厨房へと向かうのだが、とにかく混沌としていた。子どもの頃に憧れた秘密基地のようである。

 厨房の間取りはこんな感じ(もろもろご容赦ください)。全体が大きく2つに仕切られていて、ライブスペースはキッチンの奥側にある。柵や段差などはないのでとにかく近い。カウンターにはお酒が用意してあり、向かって右側はビールや焼酎など固定のメニューに加え手作りの料理、向かって左側ではその時々であるお酒を提供しているようであった。



 この日は厨房ライブにしては客の入りがかなり良かったらしく、飲み物を買う人の列ができている。岡山から来たと言うと「わざわざ岡山から!」という反応をされたので、普段は京都の人たちが集まることが多いのだろうか。メンバーもそこらをうろうろしており、客同士も和気あいあいと話をしていて、特にハレの日感がない。それもそのはず京都の人にとってはこれが毎週のことなのである。単純に羨ましい。

 ビール片手に開演を待っていると、開演前にスタッフの方からアナウンス。とにかくみんなが気持ちよく過ごせるように考えましょうということと、写真ビデオ撮影に関する具体的な注意事項、だったと思う。そういうのが一番大事である。

 ライブは良かった。何がどうでどうがこうとか言えないけど良かった。途中気力の限界を感じて、広いスペースに移動しソファでくつろぎながら聴いたのだが、演奏に雨音と人々の賑わいが溶けて泣いちゃいそうなほど良かった。踊る人、話す人、飲む人、寝る人、とにかく自由である。



 いよいよ酔いも回り、手当たり次第に話しかけたり、岡山土産を配り歩いたり、おごったり、おごられたりと、図々しくコミュニケーションをとっていたら、みなさん親切に対応してくれた。


▲岡山土産の正解、「高瀬舟」24個入り。気合を入れて岡山駅で買ったは良いものの渡す相手も特にいなかったのでここで食べていただいて本当に助かった。めちゃくちゃ重かったので……。

 初対面だったはずの人たちと一緒にお酒を飲みまくり、音楽に心を委ねながら寛ぎきっていた。踊っている人、寝ている人、演奏する人、寝ている人、寝ている人(多めである)……どうやら良識の範囲内では何をしていてもあるがまま受け入れていただけるようだ。

 雨が降る中、近くの居酒屋「村屋」に移動して酔いをさらに強化させ、ホテルもとっていないので吉田寮で寝かせてもらうことにした。手続きをすれば茶室に宿泊できるらしいが、怠けてそのままソファで就寝(¥0)。ありがとう吉田寮。浮かばれてくれ吉田寮

2018/4/15(日)

 眠ったのか眠っていないのかよく分からないまま朝。吉田寮の方々は夜通し語り合っていた。昨夜の祭りは終わってしまったようだ。私の他にも、ソファに転がっている人たちが4人いた。へんじはない。熟睡である。とりあえずお風呂に入りたくて近くの銭湯を尋ねたら、昨日知り合ったYさんの家のシャワーを勧められた。しかし当のYさんはまだ吉田寮で寝るらしい。なんで本人不在なのにその人の家でシャワー浴びられるの? 京都はそういうシステムなの? なんなんだそのパブリックスペースは。「家に誰かいるから大丈夫だと思う」とのこと。本当になんなんだ。行くからな。

 Sさんの案内でYさんの家に行ったら、本当にシャワーを浴びることができた(すごい)。すっかりさっぱりして、帰り際、Yさんの家の方に挨拶をした(名前を聞きそびれてしまった)。

「ありがとうございました、本当に助かりました、帰ります」

「行くとこあるの?」

「ないです」

「ここで寝てて良いよ」

 えっいいの??? お言葉に甘えて一室を借り、昼まで寝た。めちゃくちゃ気持ち良かった。目を覚ますと、Yさんが吉田寮から帰ってきていた。お礼を伝えて帰ろうとすると、一緒にラーメンを食べようと誘ってくれたので、Yさん、お子さんのCちゃん、私の3人でラーメンを食べに行った。登場人物がことごとく優しい。なんなんだ。ラーメンも一番美味しかった。



 彼女たちと別れ、乗ってみたかった叡山電車に乗り、行ってみたかった一乗寺の本屋、恵文社へ。よく賑わっており、観光客と思しき方も多い。流行り廃りが前面に出過ぎない素敵な本のセレクトとレイアウト。近くにあったら絶対に嬉しいやつだ。

 その後、昼からやっている居酒屋を見つけてビールを飲み、気持ち良くなったところで出町柳駅そばにある「ナミイタアレ」へ。

 昨晩のライブにも来ていた岡沢じゅんさんの展示が最終日で、ライブをするというので行くことにした。メンバーは一応決まっているものの、その場で希望すれば歌える飛び込み制。昨晩客として来ていた人が、今度は演奏をしているなどして、京都の音楽にすこし触れられたような気がした。飛び込みだがみなさんそれぞれに素晴らしかった。

 特に三好真弘さんという方が良かったのでCDを買おうとしたら今日は持ってきていないとのこと、その会話を聞いたSさんが「俺の家にあるから取ってくる」と行って、自転車で家まで帰りCDを持ってきてくれた。なかなか岡山の人間にCDを貸そうとは思わなさそうなものであるが。出会う人出会う人優しさがバグっているのでなんなんだという感じである。本当にありがとうございます。



 打ち上げは昨日行った居酒屋「村屋」であるらしい。参加せず放浪。Yさんが「今日も泊まっていいよ」と言ってくれたが、絶対に絶対に本心で言ってくれたのは分かった上で申し訳ないなという気持ちに負けてしまい、ホテルをとった。お酒を飲んだりラーメンを食べたりしながらホテルに着いて就寝。



 起きて適当に電車に乗って適当に降りて(「丹波橋」というところ)喫茶店で隣のお客さんの将棋の話を盗み聞きしながらブログを書いている。今日の17時のバスに乗って岡山に帰る。きっとまた、京都に来るんだと思う。