おへそのおなか


2018年11月9日 メルカリ4日目でだめになりました

 メルカリ、心がもちません。

 出品用の写真を撮るのも見映えよくなるように拙い加工するのも説明文を丁寧に書くのも買い手が決まってもいない商品を勝手に梱包するのも、すごく楽しくてずっとやってたかったんですけど、買い手がついた途端だめになりました。

 購入してもらった商品をチェックして、梱包して、ごみがついてないか入念にチェックして、閉じて、目印つけて、封をして、間違えてないかまた確認して、開けて、また閉じて、一回開いたせいでテープがぐちゃぐちゃになったので全部はがして、またとめて、で、いよいよ発送、あれ、中身ちゃんと入れたっけ、で、糊付けした封をまた開けて、また……ですね。

 メルカリが「やることリスト」といってやれメッセージを返せだのやれ発送をしろだのと通知をくれるのはありがたいんだけど、ありがたい反面、通知を見るたび心がぎゅーっとなる。早く取り引きを完了させて自由になりたい。

 2日で5件ほど発送したけど、同じ大きさの封筒を同時に発送することがあって、梱包の際、判別できるように目印をつけて、写真にも残しておいて、郵便局でも何回も確認して、何回も確認して、それでも発送した今、ああ、全然違う人のところに違う商品が届くんじゃないかという気がして心臓が痛い。慣れればそうでもないのかしら。寝るたびメルカリで怒られる夢を見る。でも、昨日の夜、なにがなんだか分からなくなって急にウワーッもう嫌だーっ商品が届く前に死ぬーっ今死ぬーっとなってしまったので、もう、とにかく、お金をもらうって難しいですね。

 それでもメルカリを眺めているのはおもしろい。

 この前、適当に人の悪評価を追っていたら(趣味です)、おそらく本名だと思われる名前の、おそらく高齢の男性のアカウントがあった。見ると、粗品のタオルを1,500円とか履き古したシャツを3,000円とか、なかなか売れにくそうな値段で出品している。評価を見ると悪い評価が多い。「日本語がうまく通じません。外国の方なのかな」(嫌味たらしい奴だ)、「点検されなかったのか使い物にならない商品が届きました」とか言われたい放題だ。

 たしかにその人が書いた商品説明の文章は誤字脱字が多いし、方言をそのままおこしたような文章で読みづらい。写真は4枚律儀に登録しているが、表面、表面、裏面、裏面、なぜ4枚登録したんだと首をかしげる並びである。写真の端にいつも写り込むのはみかんの段ボール。時々剥き出しの膝。商品の数は膨大で、下にしゃーっとスクロールしていくと、急に、女物がずらりと並んでいる箇所、昔風の子ども向けおもちゃがずらりと並んでいる箇所があった。この人は今、物で溢れる一軒家にひとり暮らしているのかなと勝手に想像した。

 特になんということはないです。おわりです。