おへそのおなか


残酷を拾って歩く

 帰省して暇なのでかつての通学路をたどって歩いた。友達をいじめるのが心から楽しかったあの頃は嫌いな友達が踏んづけた点字ブロックを踏んだら呪われる場所だと喜んで避けていた。ヤリマンの友達がばあちゃんから貰った年金でいつもプリンを買ってくれたスーパー。スーパーのベンチで特に何も語り合わなかった。時々プリクラを撮った。受験期までそれは続いてヤリマンの友達はめちゃくちゃ馬鹿な高校に入った。それっきり。自分はあの頃と何も変わらなくてコンビニの店員の見た目と声の高さが釣り合っていないことに違和感を覚えて胸の膨らみと処理されていない指毛を見て溜飲を下げるような人間のままだった。今よりやさしくなれるといいなと思う。死ぬまで暴かれないなら付け焼き刃でいいし。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。