12回誘いたいし12本書きたい!

【機】今年もよろしくお願いします。いえ、今年こそはと言わせていただきたい。よろしくお願いいたします。



 年末年始は実家に帰っています。家族が大好きな気持ちと、やはり一緒には暮らせないなという気持ちを再確認する毎日です。

 本を買いました。1冊は全然日本文学じゃないんですけど、日本語で縦書きの本はすべて日本文学とされるんだと思います。

 ポイントで数百円値引きになったので「ほぼ無料だったわw」とサムいノリをかましたところ、ポイ活に明るい家族から「どうやったの!?」と食いつかれてしまいました。誰が悪いとかじゃなくて、顔を見合わせて笑ったので、これで良いんだと思います。

 レシートの字っていつまでもは残らないと思うとすごく寂しくなりますね。

 今年の目標は自分から12回遊びに誘うことと、12本ブログを更新することです。よろしくお願いします!

20240714_暑すぎ蚊、写真撮ってって言って など

2024年7月8日(月)

「あつい」「あつすぎる」「あついよお」……ひとりごとをおさえる力を失った人々がブツ……ブツ……と漏らしながら歩いている。咎める元気も誰にもない。私も負けじと「アチ、アチ」と夏の実況に加わった。「あついのに、さむさがある。」とかなり心配になるひとりごとの人とすれ違ったりもした。バスに乗る、スーパーに寄る、こんなときにスーパーに寄ったら全部買っちゃうよお、→全部買っちゃった(全部ってやぶれかぶれで使う2,872円のことです)……。



2024年7月9日(火)

 蓋の閉めが甘い水筒から緑茶が漏れ、緑茶カテキン配合のウェットティッシュが完成しお得でした。



2024年7月10日(水)

「どうぞ」と差し出して無視されるたび「あーそう。」と言っているティッシュ配りの人がいた。



2024年7月11日(木)

 今日一人目の視界に入ったときから、あーダメな時期に入ってしまったという感じ。そういうリズムと割り切ってしまったら何もかも虚しくなってしまいそうだから、素直に落ち込むことにする。大いなるものに責任を押しつけたい部分と、自分ごととして憂鬱になりたい部分があって、動き出すのも止まるのも難しい。

 よく使うバス停には蚊がよく湧く。吸われる確率を下げようと右に左にステップを踏むが、後ろに並んでいる人は全然動じておらずかっこよかった。それか私が不審だったので、同じ目的を持つのが嫌だったのかもしれない。



2024年7月12日(金)

 朝食をさらさらと食べた。知らない番号から電話がかかってきていて、検索したらなんか……出ていたら嫌なことしてきそうな番号だった。

 串カツ田中に行きたい。行きたいというか。行ってみたい。しかしそれは金曜の夜ではないのかもしれない……。



2024年7月13日(土)

 人と集まる場に参加し、おいしいご飯をいただいた。楽しかった。レシピにはそりゃ分量をしっかり載せてほしいだろ派と、レシピは料理エッセイだから必ずしも分量は必要ではない派がいた。

 帰り道自転車を漕ぎながら考える。私の打ち立てたい理想は、私を守るためのものではないだろうか。「ずいぶんと立派なお考えを持っていらっしゃるんですね、ところであなたは今日1日をどうお過ごしで?」……勉強をしよう。

 惨めな自分を慰める暗い言葉、惨めな自分に染みない絶望の物語、こういうのを集めるしかできない日もある。




2024年7月14日(日)

 小雨。蒸し暑し。家出てから誰にも会わない3分間のためだけにヘアアイロンをかけました。良いお店に。2回目の訪問。お店の方に声をかけていただきうれしい。人をもやもやさせてしまうことへの恐れについて話した。良い本を買った。

 OFで津村根央さんの個展『スープの石』を見た! かっかっかっかわいい……思わず漏れまくってしまう声……津村根央さんに直接「グッド……」とお伝えできたのもうれしかったです……! ない記憶が想起される、異世界に遊びに行けた感じ、グッド・ランドでした。


購入、本当にかわいい

 カフェに寄ってダラダラしてから帰宅途中、二人組に写真撮ってくださいと声をかけられ適切な合図が分からず「ハイチーズ!」と叫んだ。確認していただいた後、もう少し寄って撮りましょうか、とこちらから積極的に提案するなど終始ご機嫌に対応し、二人組にも喜んでいただきました。私、通行人に頼られるのが大好きだから……(自分は受け身でいるだけなのに、相手からの働きかけによって、人と関わった感を強く得られるから)。

 明日は早起きして本を読もう寝。

20240707_『花束みたいな恋をした』ウワーッやめてくれ

2024年7月8日(土)

 洗濯してコーヒー飲みながら『百年の孤独』の続きを読んだ。昼は160gのパスタを1人分として食べた。萎び野菜をとりあえず料理酒と塩昆布で蒸してパスタを投じる、週末ロングリリーフレシピ!



『花束みたいな恋をした』を観た。

〜あらすじ(含解釈)〜
 学生時代に知り合った絹(有村架純)と麦(菅田将暉)、2人は音楽や文学の趣味が同じで、知り合ってすぐに打ち解け、交際が始まる。就活を途中でやめて、お互いフリーターのまま同棲生活が始まるが、麦は夢であるイラストレーターとしての仕事での収入はほとんど得られず、絹との生活を維持するために就職。仕事は忙しくも充足感を与えるもので、いつの間にか麦の軸足はイラストではなく会社での仕事に置かれるようになり……



『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』のなかで引用されており、パズドラしかやる気しない社会人が登場するという点に興味をいだいてずっと観たいと思っていたのだが、ようやく観た。観てしまいました。

 一時停止してフーと息を長く吐きながらまた再生するの繰り返しでなんとかこの……知らないタイプの恋愛を見守り続ける……早く、早くパズドラしかやる気しない社会人になってくれ、嫌だ、こんなこと思いながら映画を観たくない、でも……! “理解っていない”人々を小馬鹿にしている、センスの良い若者2人が嗜んでいるカルチャーとして挙げられる固有名詞のひとつひとつが、なんかこう……「こういうのが好きなんやろ」と言われている気がして(実際好きなものがたくさんあるのだが)……なんか……具合が悪くなった……。これどの層にどんな風に届くのかすべて計算尽くなのだとしたら本当に凄まじいな……。

 麦の変化、働き始めて仕事に時間と魂を奪われて、自己啓発本を読むところなんかホラーみたいな映され方をしていたけど、それを気味悪がってしまう人の眼にもナイフを突きつけているのではないかと思うような、ずっと「お前程度の人間が!」と糾弾され続けているようで怖かった……。心当たりがあるからですか? あるからですね。あります。本当にすみません。

 必死に蓋をしていた自分の醜悪さがボワッと湧き上がり、もう恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない気持ちになりました……。すみません……。しばらくはこの映画を思い出して急に大きな声を出してしまいそう……というくらいかなり嫌な気持ちになった映画です。良い戒めになりました……。

……ウ、ウワーッ!(もうキた)許してクレメンス……。

 観てね! おわり

20240706_展示『わすれたわな』、『百年の孤独』高くないもん、長谷川白紙×tofubeatsなど

2024年6月30日(日)

百年の孤独』文庫化がにわかに話題になっていたので、書店で平積みにされたのを一冊手に取り購入した。レジで375円と言われた気がして、安すぎると驚いていたら1,375円であらためて驚いた。高、いや、高くない。あっ、やっぱり高、いや、高くない。高くないぞ!

 OFに展示『わすれたわな』を観に行った。犬おわりさん、森ひなたさんのお二人の展示。短い線を重ねて描かれる色や形の、分かるような分からないような、いややっぱり全然分からないような、人の「わすれたわな」の記憶を覗き見しているような、なんとも不思議な時間だった。ひとりごとにも、慰めにも、責めにも使える「わすれたわな」。なんかいい言葉だな。

 OFに行ったらDOUTORに行くのはお決まり。休日のDOUTORはやはり一人で本を読んだり勉強をしたりしている人が多くて心強い。

 家、動きの鈍い小さな虫を手の甲と壁で挟んで潰して殺した。平気で虫を殺すことを平気だと思っている自分を平気と思うことを平気と思っていいのか悩む。




2024年7月6日(土)

 長谷川白紙とtofubeatsのライブを観にYEBISU YA PROへ。久しぶりの音楽ライブ、ドリンク代別で要ることとか、客同士で整理番号を確認し合って列を成すのとか、こういうお決まりの流れが大好きなので、開場前からたかぶる気持ち。すごく大きて気持ちいい音が流れ続けていて快だった、良かったです。

 終演後友達を見つけて合流、友達の友達(初対面)も一緒にいたのになんのぎこちなさもなく合流できた。たまたま居合わせた人とあっさり仲良くなるこの感じも若かりし頃はよくあったよなあ。

 ベトナム料理屋に行って、においのきつそうなものをどんどん頼んで、良い香りですわといいながらたいらげた。話したことをなにひとつ茶化されなくてうれしすぎた(これは当たり前のことではない!)。二人ともいい人だ。出会い厨冥利。ベトナム緑茶なるものを頼んでみたが、自分で家で作る緑茶との違いがまったく分からず焦り、奥行きに異国を求めたがどこまで辿っても私の感覚がベトナムにたどり着くことはないのであった。

 二人と別れた後トイレに行こうとしたら、通路の両サイドにヤンキーが立ってて怖い感じだった。鎧の置物の間隔。私が小さくなって間を通るとき「おい、人の邪魔すんなよォ」と良識ジョークを飛ばし合っているのも怖かった。良識をジョークにしないでくれ、刻んでください、心に、そして私のことは、いますぐ忘れてください。

 家に帰ってからベトナム緑茶の情報を調べてみると、「渋みと濃さ」が特徴と書かれていたので、いや、でも、確かに、ちょっと渋みが強かった気はすると思うことにした。情報を時間差で飲む。

 帰宅、汗だく、人と話すとブログを更新したくなる、なんなんだろうね。心の人間の部分があたたまるのかもしれないですね。

20240421_展示『靴に入った砂』、読書『鬱の本』(点滅社)など

 ケープは結構役に立つ。雨。歩いて本屋に行って、本を買って、歩いてDOUTORに行って、あ、そういえば日曜日のここのDOUTORって一人で本を読んでいる人が多い、心強い。

 DOUTORで点滅社の『鬱の本』を読む。見開き1ページに1000字程度の短い文章が載っている。それが84人分。いつ読んでもいいし、どこから読んでもいいし、まとまった時間やエネルギーがなくても読めるつくりがやさしい。

 適当に、開いたところから読んでみた。永井祐さんの『かけ算とわり算』(pp.118-119)と題された文章に出会う。これがとても良かった。

引き算のうちはよくてもかけ算とわり算でまずしくなっていく

 永井祐さんの短歌。すてきですね。短い文章なのであまり引用しないでおくのですが、とにかくこれを読んで、現在と未来を積と商で見積もって早々に絶望するのはやめよう、今ここを見つめようという気持ちになり、近所でやっている展示を見に行った。

 在廊していたマツモトマチさんともお話ができ、うれしくたのしかった。靴に入った砂。「旅から帰った後で、靴からさらさらと出てくるような、」そんな話を聞いて作品を眺める。他人の旅情、近くて遠くて、なんだかさみしくて、とてもきれいだった。今でもない、ここでもない、でもそのときたしかに今ここだったある瞬間。目で見たそのままじゃなくて、そのときの、その感じ。追及や断罪の手から逃れて、あー、ただ、良いなあとぼーっとする。そういう時間、そういう展示だった。作品の話や土地の話、本の話、旅の話もできてたのしかった。久しぶりに今日を生きた感じがした。日記を書こうと思った。

 雨の中を歩いて帰る。もうケープはすっかり役立たずになって、足もくたびれて、部屋に転がって、読みたい本がたくさんある。

YYMMDD

2024年2月20日(火)

「もしかしてポ太郎さん!?」と本当に久しぶりに会った人に話しかけられた。関係と名前が思い出せずオロオロしていたら、「私です! ナツミ!」と教えてくれたので、それを頼りに思い出が一気によみがえり、勢いに任せて無い記憶まで生成されてしまい、「ああ、なっちゃん!」と呼んだこともないあだ名で彼女を呼んでしまった。なっちゃんは会話を閉じるための微笑みを浮かべた。私たちは別れた。

 仕事を続けることが厳しそうですと伝えた日からかえって責任者が優しくなって、私の日常業務の些細な工夫をすべて暴いて伝えてくれる。それが管理者としてのテクニックだったとしても、だとしてもということもなく、私もそんな眼がほしい。目が良くなりたい。



2024年2月21日(水)

 雨。長い休館を明けた図書館に寄る人たち、私もそのうちの一人。この町の図書館にある伊藤計劃の本は、全て同じ調子で手垢がこびりついている。

 割引になっていた豚バラ肉とセロリを炒めてオイスターソースメインの味付け、米は炊いてないから無い。ねっとりした豆腐を食べた。



2024年2月22日(木)

 派遣先に来客あり、会社名で調べてみると派遣会社だった。私はいよいよ辞めることが決まったのか!? 誰からも何も聞いていない。 非正規雇用ロケットえんぴつや!



2024年2月23日(金)

 ある人らのあるイベントを共同で行なった。ある人らの子と一緒に遊んでいろんなこと教えてもらい楽しかった。やはり子どもから教わるのが好きだなと思う。

 夜は焼き肉をご馳走していただき嬉しい。巻き野菜を2回頼んだ(胃もたれが多いお年頃の、米が進む、みたいな感覚)。



飛び



2024年3月6日(水)

 2100年には死んでいること確定として「240301」と日付を書く時の、でも2000年に生まれた子だって友達にいるんだぜの、YYMMDD。

冬を戦えるものと不戦敗のものに分けた

戦える
・肌の乾燥
・空気の乾燥
・下限2℃までの寒さ

不戦敗
・暗さ
・日照時間の短さ
・忙しさに伴う周囲の人間のいらいら

戦える
・いらいらした人間

不戦敗
・いらいらしてしまう自分

無い
・恋

要らない
・恋

要る
・恋心