2023年10月17日(火) 松本俊彦編『「助けて」が言えない SOSを出さない人に支援者は何ができるか』

「あの封筒(青い)大急ぎで送っといて!」と頼まれ速達で送ったのがぜんぜん別の封筒(青い)で、「これからは本当に気をつけてね……w(怒)(怒)(怒)」というお言葉をいただいたが、私に間違えさせない工夫が足りてないせいで全然反省できない。もちろん誰もそんな工夫はしてくれないので、自分で図画工作をし対応する。私が働きやすいってことはあんたたちも働きやすいってことなンですよ……と恩着せがましい毎日を過ごしている。ミスした数だけ図工増えるよ!

 ミスタードーナツ松本俊彦編『「助けて」が言えない SOSを出さない人に支援者は何ができるか』(日本評論社を読んだ。途中まで。援助希求の乏しい当事者としても、きっとそうであろう知人がいる身としても面白い。 

 今日読んだ中で一番グンとキたのが「Ⅰ 助けを求められない心理」の「4 「助けて」ではなく死にたい――自殺・自傷の心理」。筆者は勝又陽太郎さんである。

筆者は最近、「SOSの出し方」や「援助希求」の代わりに、「援助の成立」という言葉を使っている。(略)自殺予防のためには、悩みを抱えた人とそれを援助する人との間で援助関係が成り立つ必要がある。そのためには、単に悩みを抱える人が援助を求められるようになるだけではなく、それをきちんと受け止める援助者側の対応も重要であると強調したい。(p.43)

「助けてって言ってくれないことには始まんないだろ!」というようなことは自分に対しても思うのだが、援助の成立しない原因を現在の自分にだけ求めたり、他人に求めたりするのは、確かに非常に辛い。苦しい。

 自分が非専門家として、誰かの友達として、援助の成立に一役買うには一体どう過ごしていたら良いだろう。なんて、自分自身ふらふらして今にも倒れそうな体だけど、そんなわたしたちの押し合い圧し合いで結果なんかみんななんとか立ってるよね、みたいな状態に憧れたりもするのである。そして数千年後、土星におしくらまんじゅう大帝国が建国されたとか、されなかったとか……(………………。)。

 ほっといてほしい、みたいな態度を自分もとりがちなのだが、幸い自分には、過去の悪事は忘れたふりをしてくれるのに私のことは忘れないでいてくれる最高友達などがいてくれるお陰でかなり救われているので、それって結構大事なんじゃないかなあと思う。なんかすごくいい言葉じゃないですか?「忘れっぽいのに忘れてくれない友達」……。都合の良い最高の友達……。

「死にたい」ではなく、「悲しい」「つらい」「一人でいるのが寂しい」といった言葉で表現するほうが、周りの人もずっと相談にのりやすくなるだろう。しかも、そうなった時の「死にたい」という言葉は、きちんと事の重大さを伝えられる言葉として機能するようになるはずである。このように、モノクロの「死にたい」という言葉にきちんと色をつけていく練習を積むことは、他者との新しいつながり方の構築に寄与するものと思われる。(p.53)

「つらい」でも「寂しい」でも「死にたい」でも、安心して伝えられる物体になれるといいのだが。書籍、面白いので気になったら読んでみてください。私も明日続きを読みます。ミスタードーナツにも行ってみてください。コーヒーおかわりも出来ます。